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英名ガーリックの名は、アングロサクソン語の「Garleac」に由来していて、葉が 槍(Gar)のように尖った食物(Leac)=槍のような植物という意味です。 日本名のにんにくは仏教用語の忍辱(ニンニク)から由来していて、耐え忍び心 を動かさないことで、僧侶がこの臭気を気にとめずに食するという隠語といわれ ています。 にんにくはユリ科ネギ属の植物で、丈夫な多年生植物です。その歴史は古く、古代ギリシャの歴史家ヘロドトスによるとエジプトでピラミッドを建設した奴隷たちの食事に与えたとか、紀元前4世紀に連戦連勝したアレキサンダー大王の軍隊が常食しスタミナ源としたとか、また18世紀のヨーロッパでは、猛威を振るったペストの予防薬の主成分として効果をあげたことなどで、『魔除けのシンボル』と異名をとり、今でも家々の戸口に飾られています。 にんにくにはアリインという無色無臭の結晶がたくさん含まれていますが、おろしたり、切ったりして空気中の酸素に触れると、酵素アリナーゼの働きで「アリシン」に変わります。この「アリシン」は強力な殺菌、抗菌作用を持っています。さらにビタミンB1と結びついて、「アリアチミン」という物質に変化し、人間の活動エネルギーの補給に不可欠なビタミンB1の吸収効果を促進します。また、アリシンを加熱すると、アホエンという物質が生じます。これも強い抗菌、抗血栓作用を持ち、動脈硬化を予防するといわれています。このほかに血行を促進するスコルジニンや、体力増加や抗ガン作用に効果があるといわれるゲルマニウムなどの成分も含まれています。 にんにくは主役でも裏方でも実においしく、体にもよくて、欠かす事の出来ない魅力的な食材です。 イタリア料理のパスタ、タイの野菜料理、フランス料理のソース、中華料理の炒め物などあらゆる分野の料理に使用され、調理人のウデの良し悪しはにんにくのさじ加減から、とまで言っても過言ではありません。にんにくは加熱によって、あの特有の刺激的なにおいや辛味がなくなり、旨味とコクだけが残り、おいしいスパイシーな香りにかわります。 また、肉類や魚介類の生臭みを消し、素材の味をソフトに生かします。この基本を知って、上手に使いこなせば応用範囲は広く、料理素材との組み合わせも自由自在です。一般的な使い方のコツとして、肉類の生臭みを消す場合仕上げに加えるのではなく、下ごしらえか調理中に加えた方が効果的です。中華の炒め物などの場合は、油に、にんにくの香りをうつしてから利用します。 |
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